フィルターを交換しないと何が起こるのか

フィルター未交換が引き起こす 「4段階で進行する故障メカニズム」

フィルターを交換しないと何が起こるのか?結果だけでなく「故障の流れ」を知る多くのトラブルでは、ユーザーが目にするのは次のような結果です。

  • 「またカーボンベーンが摩耗した」
  • 「ポンプが過熱した」
  • 「アラームで止まった」

しかし、実際の故障プロセスは非常に明確です。

第1段階:フィルター詰まりによる吸気抵抗の増大

フィルターが詰まると、吸気抵抗が増加し、
ポンプは吸いたくても空気を吸い込めない状態になります。

この段階の特徴は以下の通りです。

  • 真空度が徐々に低下する
  • 変化が緩やかで、見逃されやすい

第2段階:モーター負荷増大・電流上昇

真空ポンプは負荷に応じて回り続ける。
ただ回り続けるだけです。

  • 空気は入ってこない
  • ローターは高速回転を続ける
  • モーターへの負荷が増加する

その結果

  • 運転電流が上昇
  • モーターやベアリングに余分な負荷がかかる

第3段階:摩擦熱の蓄積とカーボンベーンの異常摩耗

負荷が大きくなるほど、摩擦熱は増加します。

  • 高温下でグラファイトが軟化
  • カーボンベーンの摩耗速度が急激に上昇
  • 「短期間で異常摩耗」状態になる

ここで多くのユーザーが疑問を持ちます。

「交換したばかりなのに、なぜこんなに早く摩耗するのか?」

第4段階:ポンプ全体の過熱と故障の集中発生

状態が続くと、次のような問題が発生します。

  • ローター溝の熱変形
  • クリアランスの縮小
  • カーボンベーンの固着、欠け、破損
  • ベアリング損傷に発展するケースもある

この段階に至ると、修理費用はフィルター1本の価格を大きく上回ります