フィルターはどのくらいの周期で交換すべきか

時間では測れない、粉塵で決まるフィルター寿命

なぜカーボンベーンと並ぶ「最重要消耗部品」なのか?

「フィルターはまだきれいだから大丈夫」。
現場で最も多く耳にする言葉ですが、実はこれが一番危険な勘違いです。
フィルターには明確な「固定寿命」は存在しません。
なぜなら、時間で劣化するのではなく、目に見えない粉塵によって「目詰まり(窒息)」していく部品だからです。

フィルターの寿命を左右する主な要因は、以下の3点です。

1.使用環境(空気の清浄度)

すなわち、吸い込まれる空気がどれだけ汚れているかという点です。
代表的な使用環境には、次のようなものがあります。

一般的な屋内環境

木工・プラスチック・粉体を扱う工場

金属加工、研磨、切削現場

⚠️ 環境が悪くなるほど、フィルターが内部に取り込む異物量は増加します。
⚠️ 高粉塵環境では、フィルターがカーボンベーンより先に寿命を迎えるケースも珍しくありません。

2.粉塵濃度と粒子特性

多くのユーザーは「粉塵があるかどうか」だけに目を向けがちですが、実際には粉塵の「性状」が非常に重要です。

  • 粗大な粒子 → フィルター表面で比較的容易に捕集される。
  • 微細粉塵(石粉、カーボン粉、など) → ろ材(フィルターメディア)の微細孔へ侵入しやすい → 目視では汚れが分かりにくい → しかし、最も目詰まり(圧損上昇)を招きやすい粉塵が細かくなるほど、フィルターおよび真空ポンプへのダメージは大きくなります。

3.運転時間

真空ポンプの運転時間が長くなるほど、フィルター内部には粉尘が「蓄積」されていきます。

👉24時間連続運転
👉多交代制での生産
👉長時間の高負荷吸引
このような条件下では、フィルターは徐々に劣化するのではなく、粉塵によって少しずつ「閉塞」していく状態になります。

実際の管理目安(経験値)

  • 一般環境:3~6か月に1回以上の点検
  • 粉塵環境:1~3か月ごとの点検が必須
  • カーボンブレードとの連動管理: フィルターの交換周期は、ブレードの寿命より長く設定してはいけません。
    フィルター寿命ベーン寿命 の徹底