材質の違いがカーボンブレードに与える影響

物性値の違いがブレード寿命と故障リスクを左右する

技術的な判断ポイント

熱膨張係数と摩擦特性を無視すると、結果的に装置全体の寿命を縮めることになります。

ブレード性能差は外観ではなく、以下の物性値に現れます。

• 体積密度

高品質品:1.85~1.90 g/cm³
低品質品は微細孔が多く、高真空下でガス放出が発生

• 熱膨張係数(CTE)

20→90℃で線膨張設計値より10%高い場合溝内固着のリスク増大

• 摩耗特性

良品:自身が摩耗しポンプ室を保護
低品質品:硬質不純物により鋳鉄壁面に深い損傷

👉 ポンプ修理1回分の費用で、高品質ブレードを20セット以上購入可能なケースもあります。

• 材料特性比較表

― SG-H1(弊社採用材)と SGL-EK60(ドイツ産材)の性能比較

弊社採用材 SG-H1 と、ドイツ産グレード SGL-EK60 について、密度・強度・硬度・熱特性など主要物性項目を比較した一覧表です。
実機使用環境を想定した評価結果に基づき、信頼性および安定性の観点から材料選定の参考資料としてご活用いただけます。