正常ではない摩耗には、必ず理由がある

技術的な判断ポイント

吸気圧力と摩耗粉の状態を確認することで、原因はほぼ特定できます。

ブレード寿命が標準より 50%以上短い 場合は、以下の観点での確認をおすすめします。

1. 表面色による摩耗診断

取り外したブレード表面を観察してください。

光沢のある黒色:正常摩耗

くすんだ色・点状の凹み

吸気中に硬質粒子(砂、金属粉など)が混入

虹色・青変色

局所高温(概ね120℃超)、排気不良が主因

2.圧力差の見落とし(非常に多い)

吸気フィルター前後の圧力差を確認します。

   👉差圧が 0.02MPa を超える場合
      吸気抵抗によりポンプが過負荷運転となり、摩擦熱が増加してブレードに「溶融状摩耗」が発生します。

3.ローター溝の「スクレーパー効果」

過去にブレード破断が発生している場合、ローター溝縁に微細なバリが残っていることがあります。

これらは回転のたびに新しいブレードを削るスクレーパーのような作用を持ちます。

現場対応の補足:

     👉 新品取付前に #600以上の耐水ペーパーで軽く面取り

     👉 工業用アルコールで溝内部を完全清掃

     👉 ブレードが 無抵抗でスライドする状態を必ず確認